この記事ではSAP販売管理(SDモジュール)の無償品の考え方をご紹介しています
無償品は文字通り0円の商品のことだが、オマケとして無料になるもののこと。条件によって考え方が違う
包括的無償品(Inclusive Bonus Quantities 内増しボーナス数量)
→卵10個買ったらうち1個は無料(9個の値段で10個買える)
排他的無償品(Exclusive Bonus Quantities 外増しボーナス数量)
→卵10個買ったら1個無料でオマケ!(10個の値段で11個買える)
→卵10個買ったら無料でヒヨコが1個ついてくる(テキストに載ってた例)
販売伝票での扱いは二つとも同じで、元となる条件のサブアイテムとして登録される。有償品がTANで、サブアイテム(無償品)がTANNになる。
包括的無償品は、もう1つ別のやり方があって、TANとTANNに分けずに、全部TANとして1つのアイテムとして記載することができる。
(条件タブで見ると、無料になったアイテムの分だけ値引きされる)
文書量が減ったり、全アイテム同じ操作(ピッキングとか在庫引き当てとか)ができたり、顧客が「10個買ったのに明細に9と1と書いてあって分かりづらい」と文句言うこともない。
ただ、欠点としては、入力時や集計時に「いくつ無料だったのか」わかりづらくなる。
ともかく、こういった扱いの変更は、マスターレコードの無償品の中にフラグを立てる箇所がある。
この無償品をどうやって配達するかについて。
カラ・A・B・C・Eのオプションの中からえらべる。
(有償品が一部配送されたら発送する、有償品が全部配送されたら発送する、等)
sponsored link
Free Goods(無償品)はMaster DataのCondition(条件)で作る。
Free GoodsのT-CodeはVBN1、選択肢Document Typeの中からNA00(Free Goods)を選ぶ。
設定がけっこうトリッキー。20個以上この製品を買ったら、購入した個数の10%は無料にします、という条件だと、以下のように設定する。
1:Min. Qty(最低購入数):20
2:From (割合?):10 (単位はPC=個)
3:Are Free goods(以下は無償品):1 (単位はPC=個)
4:→in % (2と3から自動で計算される)
5:CalT(Calcuration Type):1(Pro Rata・・・料率)
6:Free Goods:1(包括的なら1、排他的なら2)←ボタンで切り替え済
この品目を10個(最低購入数の20を下回る)にすると、割引されないのではなくて、「買えない」。最低購入数なので。
排他にするときもやっぱり複雑で、
20個買うと、1個別の商品を無償でオマケします、という場合の設定は以下のとおり。
まず、黄色で囲んだボタンを押して、Inclusive(包括)か排他(Exclusive)に切り替える。画面は排他に切り替え終えた状態。テーブルのカラムが微妙に切り替わる。(商品名や会社名はすべてトレーニング用のものです)
まず、製品名を入れて
1:Min. Qty(最低購入数):20
2:For :20 (xx個買ったら、の条件になる部分)
3:Add FG(Free Goods):1 (○個オマケ。単位はPC=個)
4:→in % (2と3から自動で計算される。割引率)
5:CalT(Calcuration Type):1(Pro Rata・・・料率)
6:Free Goods:1(包括的なら1、排他的なら2)
7:AddMat FrGd(Additional Material Free Goods):こいつが無償品になる
sponsored link
0 件のコメント:
コメントを投稿