2014年1月13日

SAP SD、価格協定について学んだこと

この記事ではSAP SDの価格協定(Agreement)についてご紹介しています


Agreementsには2通りあって、Promotion(プロモーション)と、Sales Deal(販売ディール)。

SAPにおけるプロモーションと販売ディールの関係

1つのプロモーションの下に、複数の販売ディールが紐付いていて、販売ディールはいくつかの有効期間(Validity Period)が設定されている。

例えば「夏の大バーゲン」がプロモーションとすると、
夏のバーゲンは「8月限定、水着処分、男性物40%、女性物50%引き」や、「7-9月までの期間、半袖5%オフ」とか複数の販売ディールが含まれている感じか。

プロモーションは、Master Dataに作成する。T-CodeはVB31(登録)

Master Data -> Agreements -> Promotion -> Create/Change/Display

ここで作るのは名前と有効期間だけ(箱を作るイメージ)。

販売ディールはそれに紐付ける形で、同様にMaster Dataに作成する。T-CodeはVB21

Master Data -> Agreements -> Sales Deal -> Create/Change/Display

Create with referenceで、紐付けたいプロモーションを呼び出して作成する。
このときに、有効期間や、支払い条件(20日以内なら3%引き、40日以内なら2%引き、とか)を指定した上で保存する。

保存後、VB22(Change for Sales Deal)で作成した情報を呼び出し、「条件(Condition)」ボタンを押すと、割引条件などを入力できるようになる。


まず、客別なのか、客別商品別なのか、選択する。

特定のお客に対してxx月は5%引き、とやりたいならば条件タイプK007を選択して、次の詳細画面で、顧客名と割引率と期間を登録する。

特定の商品に対してxx月は10%引き、とやりたいならば条件タイプKA00を選択して、次の詳細画面で、顧客名と商品名、そして割引条件を入力していく。

なお、ここで登場しているMaster Data -> Agreementsは、このほかにも顧客商品情報(Customer Material Information)の編集ができる。


このプロモーション・販売ディールを使って販売伝票を作成(VA01)すると、その条件に応じた割引が行われる。

これは実務経験のない私なりの想像だけれど、プロモーション自体には意味が無いけれど、あとから「このプロモーションが成功したかどうか結果を抽出しよう」というようなれポーティングをする際に、プロモーションの番号でフィルタリングできるための措置だと思う。



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最後に、販売伝票を作って出荷して請求書を作成すると、プロモーション等の情報が、伝票のアイテム詳細に表示される。



個人的には、作成した割引価格が適用されなくて、四苦八苦したが、条件入力の際に、有効期間を間違って入力してしまい、販売日が割引対象から外れていただけだった。

なお、期間限定の割引価格の対象日は、どの日付かというと、配達日ではなくて、Pricing Dataがその期間に入っているかどうかであった。

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