2014年1月14日

SAP SDで学んだリベートについて

この記事ではSAP SDのリベート機能についてご紹介しています

リベートというのは、一定期間の売り上げに対して、払い戻しをする仕組みのことらしい。例えば11月に小売店が100万円分のケータイを売ったら、小売に納品した携帯メーカーが5万円キャッシュバックしてくれる、とかそういうことの模様。「【100万円売るから】5万円割り引いて!」じゃなくて「100万円売ったから」というのがポイントなのかな。

アメリカの小売では、お客に対してメールインリベートという仕組みがあって、商品購入後しばらくしたら割引額分の小切手がメールで送られてくるなんていうことも。

ポイントは、一旦売り上げが立ったあとで、割引(出金)が発生するというところかな。

複数の請求書をまとめて、合計額がリベート条件に適合したら、値引きが実施される。

裏側で合算処理とかが毎回走るので、リベートを使わない会社であるならば、機能をオフにしておいたほうが性能劣化しなくてすむ。
XD02で販売エリアと顧客を指定して、Sales AreaデータのBilling Documentにあるリベートチェックボックスをオンにする。

さらに、F2などの請求伝票や、S. Org1000などに対して、リベート機能を有効にすべく、IMGを設定する必要がある。
SD -> Billing -> Rebate Processsing -> Activate Rebate Processingを実行し、
次に現れるSelect Billing…で伝票に対して設定
同じくActivate … for Sales Orgで販売組織について有効にする。


これまでの価格決定が、販売文書を作るときに適用されているのに対し、今回は請求書ベースで価格決定がなされることになりそう。


SAPだとRebatesとなる。SDのMaster DataのAgreementの中に「Rebate Agreement(リベート契約)」という項目がある。T-codeはVBO1(Create)
*VB01ではなくてVBオーワン。(VB01【ゼロワン】はCreate Exclusion)


メモ:なぜかリベート契約がアクティブになっていないらしく、いくつも販売伝票を切って請求書作っても、全ての売り上げがリベートの累計に認識されていない。。。VK780というエラーメッセージが出て、リベートが有効になっていないようなことが示唆されるのだけれど。。


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Rebate Settlementの日本語訳は今のところ不明。

Rebate Agreement(リベート契約)には、いくつか種類があって、
・得意先/品目 → 例:その顧客が今月商品Aを10万円以上買ったら1%引き
・得意先 → 例:その顧客が今月10万円以上買ったら1%引き
・得意先階層→??

リベート条件は、Agreement関連のMaster Dataに作成していく。
個数なのか率なのかは、定義によってあらかじめ決められているので、出て来た伝票に淡々と入力する。


身近なリベートの例としては、東京のバスの割引なんかが近いかも。前売りの回数券とは違って、1ヶ月のうちにSuicaかPASMOで10回乗車すると、1回割引きする、という仕組みである。期間中の乗車回数を覚えておいて、条件を満たすと割引する、という点で似たような仕組みを使っているのかな。


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